1920年創業のリンナイは、熱エネルギー機器の開発・製造・販売を国内はもちろん、海外にも広く展開している業界大手です。
1970年代、海外進出の皮切りとして台湾で合弁を開始。以来、アジアを中心に北アメリカ、南アメリカ、欧州、中東、アフリカなどでその技術力の高さが認めら、現在では世界16か所に拠点を持つ総合熱エネルギー機器メーカーに成長。
1986年には超コンパクト給湯器が第1回中日産業技術賞と、日本瓦斯協会から技術大賞を受賞。現在の給湯器には設置場所を選ばない「設置フリータイプ」や「浴槽隣接設置タイプ」、「壁貫通タイプ」など、住居の環境に応じたラインナップを揃え、多様な要望に応えています。
なお、社名の由来は、故内藤秀次郎(初代社長)と故林兼吉(次代社長)の両名の創業者名前から一文字ずつとったものです。
昭和26年に「ノーリツ」(当時は能率風呂工業)を設立したのが太田敏郎氏。
太田氏は開発者の植松清次氏と共に「りんご箱1箱の薪・石炭で上下均等に沸き上がり、保温効果で湯が冷めない」という画期的な風呂釜「能率風呂」を完成させ大ヒットさせました。ところが、
30年代に入るとガスが家庭に普及しはじめ、「能率風呂」は一転窮地に。そんな中、「能率風呂工業」は起死回生のヒット商品アルミ製ガス釜「GS釜」を開発。
この「GS釜」が43年に「能率」をカタカナにして社名にした「ノーリツ」の礎を築きました。その後、空焚き防止装置「ガスカット」や、浴室内からガス釜の入り切りができる「マジコン」を国内で初めて商品化しました。
現在では、「エコ・ファースト企業」としてすべての製品分野で省エネルギーにも取り組んでいます。
企業理念は、「お湯と健康 愛とやすらぎ 豊かな暮しをつくる」。「お風呂は人を幸せにする」という1951年の創業時の原点は現在まで引き継がれ、半世紀以上にわたって湯まわり生活設備機器を提供し続けてきました。「地球環境との共生」という人類共通の課題に対しても、グループを挙げて取り組んでいます。
最近では、地球にやさしい暮しをあたりまえにする“エコ”。住まいをまるごと居心地よくする“リラ”。心身ともに美しく、健やかにする“キレイ”。 「エコ・リラ・キレイ」というブランドメッセージをもとに商品開発、プロモーション活動を行っています。
また、ノーリツグループにハーマンプロ社が入ったため、これまでハーマンブランドで販売されていた厨房機器はノーリツブランドになっています。